パコちゃん日記 8 /  三角禿!

 ムファムファが帰ってこない!! どうしたんだろう? おかしい……寂しいにゃ~😿
 明日帰ってくるのかなと思いながら、僕は眠った。次の日も帰ってこなかった。それから何日も帰ってこなかった。僕は、すごく心配になった。僕たち捨てられちゃったの?!
 それとも、出張かな?……でも長すぎる… 弟のトーニョと妹のミモザも、「お兄ちゃん、どうしてムファムファ帰ってこないの?」と、泣きそうになっている。「大丈夫、大丈夫」と明るく言ってはみたものの、実は僕もすごく落ち着かない……
 あ! ムファムファが帰ってきた~! 僕はすぐに走っていったけど、抱っこは我慢した。トーニョとミモザが「抱っこ~」と言って、ムファムファに飛びついていったから。僕はお兄ちゃんだから、我慢がまんガマン…寂しかったことも、ちょっと忘れた。

 ムファムファは、単身赴任というのを始めたらしい。何日か経つと帰ってくるということが分かって、ホッとした。いたずらをしすぎて、捨てられたわけじゃなかった。エヘ(^_-)-☆。
 しばらくして、ムファムファが僕の頭を見て「あれ? 禿げてる!」と言った。次の日、僕は病院に連れていかれた。お注射やだなと思っていたけど、お注射はなかった。スプーン先生は、「何か変わったことがありましたか?」とムファムファに聞いている。2人はいろいろ話していて、お注射はないことになった。良かった~。

 「ストレス」なんだって。ストレスって、禿げることか? ムファムファは、「パコちゃん、お兄ちゃんしてたんだね。頑張ったんだね」と優しく言った。そして、トーニョとミモザがいない部屋で、久しぶりに抱っこしてもらった。気持ちいい~。僕は何だか泣きそうになってしまった。忘れていた気持ちが、一気に思い出されてきた。うん、僕寂しかったけど、頑張ってたんだ。

 人間の世界では円形脱毛症と言うらしい。僕の頭は毛の生え方が人間と違うから、三角禿げになったんだって。自分では、そんなに無理をしているなんて思ってなかったけど、確かに、ムファムファが帰って来ないという、いつもと違うことが起こって、不安になっていた。ムファムファが帰ってきて安心したけど、トーニョとミモザがムファムファに甘えているから、僕はちょっと我慢していた。そんなちょっとの積み重ねで、僕の頭は禿げちゃったんだ。心って不思議だなと思った。

 皆で遊んだり、ときどき、トーニョやミモザがいないところでムファムファに甘えたりしているうちに、僕の三角禿げは治っていった。綺麗に元通りになった。よかった、よかった。我慢のしすぎは、よくないんだね。僕は、しっかり覚えておこうと思った。

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