年末になって、プファプファとムファムファとマリオ兄ちゃんと僕は、汽車に乗った。僕が新しいお家に来る時に載った電車とは全然違う。「北斗星」という夜汽車だった。お部屋に入ると、プファプファは、床一面にピクニック用のシートを敷いてくれた。広々として、何だか楽しくなってきた。マリオ兄ちゃんは、前にも乗ったことがあるので、落ち着いたものだった。尊敬しちゃうな! 窓の外を見てみると、知らない人が一杯いた。たまに僕とマリオ兄ちゃんに気づいて、「かわいい~」と言って近づいてくる人もいた。恥ずかしかったし、びっくりもしたけど、思わず手を(いやシッポを)振ってしまった。しばらくすると、ガタンゴトン・・・と動き出した。窓の外の景色がどんどん変わっていって、僕は目を丸くしていた。車掌さんがやってきた。プファプファはマリオ兄ちゃんと僕の切符を買ってくれた。えへん! 僕の切符もあるんだ‼
プファプファとムファムファは、家から持ってきたいろいろな食べ物を広げて、ワインを飲み始めた。外は暗くなってきたし、僕はだんだん眠くなった。ガタン…ゴトン……どんどん夢の中に入っていった。ふっと目が覚めると、マリオ兄ちゃんは、プファプファが持ってきてくれた簡易トイレの使い方を教えてくれた。結構、快適~。カリカリもお水もちゃんとあった。どこに行くんだろう?「バアバのお家に行くんだよ」とマリオ兄ちゃんが教えてくれた。マリオ兄ちゃんはそこで生まれたんだって。
夜中、ものすごく長い長いトンネルを通った。トンネルの入り口辺りには、すごい水蒸気が立ち込めていて真っ白。「今日は、びっくりの連続にゃ」夜汽車のせいか、ゆっくりと汽車は進んでいる。トンネルを出てもまだ暗かった。プファプファとムファムファも寝てるので、また僕も寝ることにした。
外が少し明るくなってきて、僕はまたびっくりした。お外が真っ白。どうしたんだ? マリオ兄ちゃんが、「雪だよ」と教えてくれた。「雪って、なんだ?」よく分からないけど、白い世界はとってもきれいだ。大きなお風呂もある…何だ? 「海だよ」とマリオ兄ちゃんが教えてくれた。マリオ兄ちゃんは何でも知っている。僕はちょっとみんなに自慢したくなった。えへん!
海が見えなくなってきたら、プファプファが僕たちのトイレの掃除を始めた。「上手にできてるね」とほめてくれた。またまた、えへん!本当は、ちょっと揺れるので、必死につかまって頑張ったんだ。ムファムファは、ガムテープで寝台や椅子をペタペタし始めた。「僕たちの毛がくっついてると、ダメなんだって…」 しばらくすると大きな駅に着いた。僕とマリオ兄ちゃんは、キャリ―に入った。改札を出ると、バアバと知らないおじさんがいた。「ジイジだよ」と、マリオ兄ちゃんが教えてくれた。ジイジの車に乗って、また移動だ。ちょっと緊張してきた。
ジイジとバアバのお家に着いた。まずは探検だ。この家には階段がある。すっごく面白い! 階段の途中からも飛べる、ヤッホー! マリオ兄ちゃんは疲れたのか、ストーブの前で居眠りを始めた。ひとしきりジャンプして遊んだら、僕も疲れて、ストーブの前に行ってみた。……なんだ…頭の中がとろけてきた。気が付いたら夢の中。ここで年越しというのをするらしい。なんでもいいや! マリオ兄ちゃんがいっしょだから、僕怖くない‼
飛行機には乗れなかったけど、「豪華寝台特急列車」に乗ったんだ。マリオ兄ちゃんは、飛行機より「北斗星」の方がいいと言う。飛行機は、プファプファとムファムファと離れて、別の部屋に連れていかれるんだそうだ。僕、そんなの嫌だなと思った。「北斗星」だ~い好き!
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